宮城県仙台市、臨済宗妙心寺派 少林山保春院のウェブサイトです。

「東風」(トウフウ?コチ?)

2017/03/05 (日)

「東風吹き散ず梅梢の雪 ,一夜挽回す天下の春」
という禅の言葉があります。直訳すると・・・
「東よりの風が吹いて、梅の梢に積もっていた雪を吹き飛ばし、一晩で春がやってきた」という意味です。そして、「冬来たりなば、春遠からじ」という句もあります。日本には四季があるので、このような風流な言葉も想像できますが、禅の言葉ではその本意は何か?となります。種々あって良いのですが例えば「人生艱難辛苦の日々だけではないですよ。きっと陽光うららかな日々もやってくる。苦あれば楽あり。谷あり山あり。」等、人生訓話に解されるところに本意がありそうです。
 東風、ここでは「トウフウ」と読みますが、別に「コチ」とも読みますね。

学問の神様と崇められている菅原道真が、太宰府に左遷された時に詠まれた短歌がそれです。
「東風吹かば匂いおこせよ梅の花
          主無しとて春を忘るな」
最後の部分が「春な忘れそ」の記述の方が多いようですが・・・
春の東風が吹くようになったら、花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ。私がいなくても、春を忘れないでいておくれ。

菅原道真は身分の低い役人でしたが、学問に優れていたため、右大臣にまで出世しました。当時の左大臣の藤原時平から貶められて、あらぬ罪で太宰府に左遷されました。その時に、梅が大好きだった道真が京都の紅梅殿(平安時代の京都市下京区にあった、道真の邸宅)の梅に向けて詠んだ歌と言われています。

また、菅原道真が太宰府で亡くなった後、京都の都では藤原時平や右大臣、皇太子などが次々に亡くなり悪いことが続いたので、道真の祟りと怖れ、京都市北区に北野天満宮を建立し、道真をお祭りするようになったのが、天満宮の始まりといわれています。お墓がある太宰府にも天満宮が建立され、次々と全国各地に天満宮が造られていったようです。そして天満宮は梅紋が使われています。
天満宮は天神様を祭るお宮さんですが、天神とは雷神のことで、学問の神様としても有名です。

無実の罪で左遷される身でありながら、このような歌を詠う道真の心境は如何なものであったでしょうか。この苦境も人生の一部分と達観しておられたのでしょうか。
「花を愛する者に、悪人はいない」といわれましたが、昨今はどうでしょうか。

境内案内

本堂 - HONDO -

平成26年に落成した禅宗方丈様式の本堂です。本尊「聖観世音菩薩」と、伊達政宗公ご両親のお位牌を安置しています。また、民間信仰として古くから伝わる不動明王「牡丹餅不動」も安置しています。

蔭涼軒 - INRYOKEN -

本堂再建の際に仮本堂として建てられ、東日本大震災の時には避難所にもなりました。檀徒の方を優先に、地域の方にも通夜会館、諸会議、展示会等でご活用いただけます。また、各種研修も受け入れています。

山門 - SANMON -

開山 清嶽和尚さま350年遠諱、保春院殿370遠年忌の記念事業として、建設されました。現在は瓦の破損と雨漏りによる腐敗のため解体保存中です。

位牌堂 - IHAIDO -

安置を希望する檀徒の位牌を預かる場所です。永代供養のための位牌も安置しています。

永代供養塔(三界萬霊塔) - EIDAI KUYOUTO -

後継者がいない方、墓じまいの方の為の合同永代供養墓です。年に一度、合同法要を行います。一般の方もご利用できますので、詳しくはお寺までお問い合わせ下さい。

動物霊園 - DOBUTSU REIEN -

家族の一員として一緒に生活してきた動物のお墓です。毎年春に合同法要を開催しています。 近隣の方もご利用できますので、詳しくはお寺までお問い合わせ下さい。

茶室(一華庵:いっけあん) - CHASHITSU -

宮城刑務所で亡くなられた方を供養するために建てられた茶室で、保春院に移築されました。現在は老朽化が進行したため、解体保存中です。

白山神社 - HAKUSAN JINJYA -

保春院の境内にある神社です。正式名称は「白山妙理大権現」といい、毎年春には例大祭が行われています。

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