宮城県仙台市、臨済宗妙心寺派 少林山保春院のウェブサイトです。

いろいろのこと

2016/06/30 (木)

  「今年もまもなく暮れの鐘
  いろいろのことがあったこの一年
  いたわり慰め、お互いに手をとりあって
  今日明日未来を生きぬこう」(風水泉より)

 大本山妙心寺の塔頭に「玉鳳院(ぎょくほういん)」という非公開のお寺があります。そのお寺は、妙心寺を寄進した花園天皇が初代住職との禅問答に通う為に建立したお寺であり、今でも初代住職の霊廟と花園法皇(天皇が出家後の称号)の木像が祀られています。また、庭園には風水泉と呼ばれる井戸があり、初代住職はその脇で護寺を託し旅姿で立ったまま亡くなったといわれています。その因縁で本山発行の本にその名があります。

 昨年は、実に目が廻る忙しさでした。
毎年の行事に加え再建本堂の落成式は両日共に天候にも恵まれ、役員の方々を中心に、各位の御協力により全て無事に円成することが出来ました。

 しかし、慶事ばかりではなく、大変お世話になっった方々との悲しいお別れも沢山ありました。

 本当に「いろいろのことがあったこの一年」でした。

 慶弔すべてを「いろいろのこと」と表しています。そういう年を毎年繰り返しているのですが、ただ繰り返すのではなく「いたわり慰めお互いに手をとりあって」のところが最大の眼目です。この行為こそ仏教でいう「大慈悲心」であり、「信仰心=信頼しあう心」なのです。

 思い出して下さい。あの大震災の時、被災地に行けなくても「心より無事を、慰めを、励ましを」祈ったはずです。あの日の心をもう一度、思い起こして下さい。そうする事によって自分本位でない、他の方々に思いを向ける事が出来るのです。これを仏教では「利他行(りたぎょう)」といいます。

 確かに物が豊かになり、経済も発展しました。反面、失いつつある利他行を災難の多い昨今、思い返させられたのかもしれません。その機会を与えられているのかもしれません。自然の猛威に因って。

「大慈悲心」と書きましたが、「慈悲」というものは何でもかんでも、どんな悪行をなしても、他人を陥れても仏様の慈悲が・・・・・、とんでもない事です。
常日頃の自分の行為や思考が、善なるものであって善なる結果が生ずるのです。この「自分の行為や思考が善なるもの」これこそが「大慈悲心」であり、それを行っている貴方自身が仏様なのです。

 自然災害が増加傾向と言われていますが、お互いに「利他行」を心がけ、新しい年を過ごしましょう。

境内案内

本堂 - HONDO -

平成26年に落成した禅宗方丈様式の本堂です。本尊「聖観世音菩薩」と、伊達政宗公ご両親のお位牌を安置しています。また、民間信仰として古くから伝わる不動明王「牡丹餅不動」も安置しています。

蔭涼軒 - INRYOKEN -

本堂再建の際に仮本堂として建てられ、東日本大震災の時には避難所にもなりました。檀徒の方を優先に、地域の方にも通夜会館、諸会議、展示会等でご活用いただけます。また、各種研修も受け入れています。

山門 - SANMON -

開山 清嶽和尚さま350年遠諱、保春院殿370遠年忌の記念事業として、建設されました。現在は瓦の破損と雨漏りによる腐敗のため解体保存中です。

位牌堂 - IHAIDO -

安置を希望する檀徒の位牌を預かる場所です。永代供養のための位牌も安置しています。

永代供養塔(三界萬霊塔) - EIDAI KUYOUTO -

後継者がいない方、墓じまいの方の為の合同永代供養墓です。年に一度、合同法要を行います。一般の方もご利用できますので、詳しくはお寺までお問い合わせ下さい。

動物霊園 - DOBUTSU REIEN -

家族の一員として一緒に生活してきた動物のお墓です。毎年春に合同法要を開催しています。 近隣の方もご利用できますので、詳しくはお寺までお問い合わせ下さい。

茶室(一華庵:いっけあん) - CHASHITSU -

宮城刑務所で亡くなられた方を供養するために建てられた茶室で、保春院に移築されました。現在は老朽化が進行したため、解体保存中です。

白山神社 - HAKUSAN JINJYA -

保春院の境内にある神社です。正式名称は「白山妙理大権現」といい、毎年春には例大祭が行われています。

↑ PAGE TOP